お墓の基礎知識
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お墓の色と建て方・方角

・墓石の色

 墓石の色は、一般的に関東以北では黒御影系、関西では白御影系統が多く使われています。
 墓相家などは、黒のお墓は縁起が悪く、白いお墓は縁起が良いとよく言います。しかし、元来、墓石は地元で産出する石を使ったもので、たまたま関西には白御影が多く産出し、関東以北では黒御影が多く産出したというだけの話なのです。したがって、墓石の色で吉凶を占うというのはあまりにも乱暴な話です。
 仏教における基本の色は五色(赤・青・黄・白・黒)で、極楽浄土はこの五色の色でできているのです。また、仏教ではこの五色に限らずあらゆる色を尊重しています。ですから、お墓の色に 関しても俗信にとらわれる必要はないと思います。最近ではステンレス製や陶器でできたお墓もあって、選択の幅も広がっています。故人の嗜好などを尊重して自由に決めればよいでしょう。

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・お墓の建て方

 お墓の建て方に関しても「この立て方は不幸を招く」などという墓相家もいるようですが、家の建て方と同様、時代的背景、社会的背景、経済的背景、文化的背景との調和のもとに建てられるものです。
たしかに「人が悪いと言っているものをあえて建てる事もない」という心理が働く事は分かります。しかし、合理的根拠もなく「悪い」と断じるのは、私たちの心に残る原始的な最も弱い部分に 語りかける事と同様だと思います。
私たちもそろそろこのような暗い呪術的な世界から解放されたいものです。


・お墓の方角

 お墓を建てるのにも、方角を気にする人も多いようです。しかし、今日ではお墓のある所は決まっているし、新しく墓地を開発する事は、さまざまな規制があり、簡単にはつくることは出来ません。要するに、「お墓」は個人の問題であると同時に社会の問題でもあるのです。いいかえれば、都市問題であり、地域社会の環境問題でもあるのです。
 また、今日の霊園スタイルでは、お墓は背中合わせ二列に並んでいます。これでは自分の好きな方角に勝手にお墓を建てる事はできません。
 現代のお墓は、住宅問題と同様、さまざまな面で社会的規制を受けています。それぞれ望みはあるでしょうが、自分勝手な行為は 許されません。したがって、墓相家といわれる人たちなどから方角に関して色々な意見があったとしても、周囲との調和を考えてある程度のところで妥協する事も大切なのです。
 

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