![]()
| 1.危篤の連絡 | 2.危篤電報 | 3.末期の水 |
| 4.湯灌 | 5.死化粧 | 6.病院以外での臨終 |
| 7.死亡通知 | 8.遺体の引き取り | 9.献体・臓器提供 |
| 10.神式 | 11.キリスト教 |
| 身内の人が病気や事故で危篤に陥った場合、本人の最期に会わせたい人に至急連絡を取ります。危篤の連絡は普通電話で取る事になりますが、時間は問いません。深夜でも早朝でも失礼にはあたりません。
危篤を知らせる際は突然電話する事を詫び、本人との関係を示しながら名乗り、余計な挨拶は省いて、誰が、どこで、どういう状態なのかを簡潔に知らせます。場所が病院だったら住所、病室を正確に伝えましょう。 知らせなくてはならない範囲、順序は 1.家族や三親等位までの近親者 2.特につながりの深い友人や知人 3.勤務先、学校、関係団体、隣近所などで付合いの深い人―となります。ただし、これは目安で本人が本当に会いたがっている人を優先させる方がいいでしょう。 知らせるという事はかけつけてもらう事を前提にしているので、本人にとって重要な人である事が大切です。親類でも交流が途絶えていたり、特に親しくなければかえって相手に負担をかける事になるので知らせる必要はありません。しかし、交流が途絶えていても親や兄弟には知らせるべきです。知らせる相手が病人や妊婦の場合、連絡は控えたほうがいいでしょう。 |
| ▲TOP |
| 相手が不在の場合は電報を打ちます。午前八時から午後十時まではNTT「115」で受付けています。それ以外の時間帯は定文を使うNTT緊急定文電報を使う場合に限り、フリーダイヤル(0120-00-0115)で、また携帯電話からは03-3270-0115(無料)で申し込めます。最近ではインターネットで二十四時間受付けられるようにもなっています。 | ||||
電報受付ホームページ『D-MAIL』
|
||||
| ▲TOP |
| 医師から臨終を告げられたら、居合わせた人々が周りを囲んで冥福を祈ります。臨終の際は、一同で末期(まつご)の水をとるのが一般的です。本来は故人のよみがえりを願うとともに、死後の世界で飢えや渇きに苦しむ事がないようにと願って行われる儀式です。
末期の水は、新しい筆の穂先か新しい箸の先に脱脂綿を巻いて白い糸でしばったものを茶碗の水に浸し、故人の唇に当てて軽く潤します。一般に血縁の近い配偶者、子供、故人の両親、兄弟、孫、配偶者の兄弟の順に行い、友人、知人はその後にします。 |
| ▲TOP |
| 末期の水を済ませたら、次は遺体を清めます。仏式では湯灌(ゆかん)と呼ばれ、昔はたらいにさかさ水(水を先に入れ、湯を後から加えたぬるま湯)をして、全身を洗い清めていました。しかし、現在はガーゼや脱脂綿をアルコールに浸して遺体をふいていくのが一般的です。その後、鼻、耳、肛門などに脱脂綿を詰めます。 鹿児島では今もこのさかさ水の習慣が残っている地域があります。 病院での場合は、たいてい看護婦が、自宅の場合は、葬儀社が湯灌をします。しかし、故人への最後のいたわりと考えて、できるだけ遺族や近親者も手を添えるようにしたいものです。 ただし病気などの症状によっては衛生上、専門の人に依頼する事が必要です。 |
| ▲TOP |
| 湯灌を済ませた遺体は、まぶたや口が開いている場合、静かに閉じます。まぶたは軽くなでるように閉じ、口は下からあごを持ち上げるようにして閉じます。閉じにくい時は、しばらく支えをします。
まぶたや口を閉じた後、髪を整え、故人が女性や幼児なら薄化粧を施してやり、男性はひげを剃ります。爪が伸びていたら切り、長い闘病生活でほおがこけていたら口の中に含み綿を入れてふっくらとした形にします。 奄美地方の一部では、逆事としてひげ剃りの時にも刃を逆さからあてる風習が残っています。 死化粧を済ませた遺体は、安置する前に衣服を着替えさせます。新品や洗濯済みの下着の上に故人愛用の衣服や、さっぱりした浴衣を着せます。 遺体の衣服は普段とは逆の左前に打ち合わせて着せるのがならわしです。昔は死装束といって仏式では白い経帷子(きょうかたびら)を着せていましたが、最近は納棺時に葬儀社が用意した経帷子を上からかけ、手甲、脚半を添えるのが一般的となっています。 |
| ▲TOP |
| 自宅で医師や救急車を呼ぶ間もなく死亡した場合は、ともかく医師に来てもらうか、警察に連絡して警察医に検視してもらいます。 自殺や死因がはっきりしない場合は変死扱いとなり、警察医による検視や病院に運ばれて行政解剖がされ、死体検案書が作成されます。死体検案書は死亡診断書と同じ役割を持っており、市役所などに提出すれば死亡届などの手続きができます。 交通事故など事故死の場合、病院に運ばれてから亡くなると自然死扱いとなりますが、その前に死亡した場合は変死扱いとなり、検死や行政解剖が行われます。いずれの場合も、医師などが到着するまで遺体には触れないようにします。 |
| ▲TOP |
| 臨終後、遺体の処置を終えたら、遺族はまず臨終に立ち会えなかった人達に電話か電報で臨終を知らせます。知らせる範囲や順序は基本的に危篤の時と同じです。電話の場合は、主だった人に「他の皆様にもよろしくお伝えください」と頼み、できるだけ多くの人に伝えられるようにするといいでしょう。
電話では、自分の名前と故人との関係を名乗り、いつ亡くなったかを知らせます。電話を掛ける時間は、「いつでも連絡して欲しい」などと強く頼まれていた場合を除き、午後十一時から午前七時位までの深夜・早朝はなるべく避けた方がいいでしょう。電報では、NTTの緊急定文電報の死亡通知の例文を利用すると便利です。 死亡の知らせは、至急来てもらいたい人にはすぐに連絡しますが、それ以外の人には通夜・葬儀などの日程が決まってから知らせてもかまいません。連絡リストを作って連絡漏れがないかチェックする事も必要です。 |
| ▲TOP |
| 日本では死亡者の七割前後が病院で亡くなっています。病院で亡くなった場合は、遺体の清め(湯灌)や着替えなどは病院側で行い、いったん霊安室に安置します。遺族は葬儀社を決めて連絡し、遺体を自宅あるいは通夜・葬儀会場まで運びます。葬儀社が決まらない場合は、病院に紹介してもらう事もできます。
旅先など遠方で亡くなった場合、遺族に連絡が入ったらすぐに現地に赴きます。遺体の搬送は地元の葬儀社に頼んでドライアイスを詰めてもらい、霊柩車やワゴン車などで運ぶか、航空貨物として空輸してもらいます。ドライアイスの普及で一週間から十日間位遺体保存できるようになりました。 現地で火葬してから遺骨を持ち帰るケースも多いようです。その場合は、現地の市区町村役場に死亡届と火葬許可申請証を提出し、火葬許可証を交付してもらう必要があります。 |
| ▲TOP |
| 医科大学や大学医学部、歯学部などの解剖学実習の教材として、遺体を無報酬・無条件で提供する事を献体といいます。献体を希望する場合は、本人が生前に登録しておく必要がありますが、登録の際には配偶者、子供、親、兄弟などの二親等内の家族全員の同意が必要です。遺体の引渡は通夜、葬儀・告別式が終わった後でもできますが、提供した遺体が遺骨となって戻ってくるのは1〜3年位先になります。
臓器提供は、本人が生前、臓器提供意思表示カード(ドナーカード)で提供の意思表示をしておく必要があります。また家族の同意がなければ提供できません。脳死など死期が迫った段階で早急に家族で話し合って結論を出すとともに、医師に相談して日本臓器移植ネットワークへの連絡が必要です。心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸が脳死段階で、腎臓、膵臓、角膜は心臓停止後でも提供できます。 |
||
|
||
| ▲TOP |
| 神式では、臨終に際しての遺体の処置や安置など臨終から通夜際までの段取りは仏式に準じますが、祭壇の飾り付けや式次第は神道の形式で行われます。まず、臨終直後の末期の水は、サカキの葉を濡らして、故人の唇を潤します。
臨終後、神社に死去の報告をします。遠い親戚で喪に服す必要のない人や親しい友人など二人で報告し、同時に葬儀の日時なども打ち合わせます。死のけがれをいとう為ですが、最近では喪主・遺族が神職と直接電話で打ち合わせする事も少なくないようです。死去の報告を受けた神職は神前に臨終を報告する「帰幽報告」をします。 部屋に安置する際は北枕にし、遺体の周囲には神式の枕直しの飾りをします。まず、枕元には灯明を置き、台の上に守り刀を置きます。刀がなければナイフなどで代用し、いずれも鞘から抜き、刃を故人に向けないように置きます。さらに遺体の枕元(地域によっては横)にも台を置き、故人愛用の器などに故人が生前好んだ料理、洗った米、塩、水などを入れて供えます。 |
| ▲TOP |
| キリスト教では、信者が死を迎えるまでのプロセスを重視しているので、神父・牧師は、信者が病床にある時から病院や自宅に頻繁に出向き、信者やその家族との人格的つながりを深めます。プロテスタントでは、死を希望の始まりとしてとらえ、カトリックでは、キリストの復活信仰と結びついている為です。
カトリックの場合、信者は神父から、病気回復のための「病者の塗油の秘蹟」、犯した罪の許しを受ける「ゆるしの秘蹟」などの儀式を受けます。これらは意識のはっきりしているうちに受ける事が多く、信者が危篤に陥ると、カトリック、プロテスタントを問わず、神父・牧師は一刻も早く駆けつけ、最後の祈りを捧げます。臨終に神父や牧師が間に合わなかった場合、到着後に臨終の祈りを捧げます。臨終の祈りの後、喪主は神父や牧師と葬儀に関する打ち合わせをします。 臨終後、湯灌を行い、故人が好んでいた衣服を着せて安置します。北枕などの方角にはこだわらず、十字架やロザリオ、聖書などを枕元に置く場合もあります。 |
| ▲TOP |