葬儀の基礎知識
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危篤と臨終

1.葬儀社との打合せ 2.葬儀社の商品・サービス 3.寺・神社・教会へ連絡
4.死亡届と火葬・埋葬許可証 5.喪主の決定 6.世話役の依頼
7.弔辞を頼む 8.新聞広告 9.遺影を依頼

葬儀社との打ち合わせ
 隣近所の人達が協力して葬式を出すのが鹿児島の古くからの葬儀形態でしたが、近年は都市部だけでなく、郡部や離島でも高齢化や核家族化で地域の結び付きが薄れつつあり、葬儀社に一切を依頼するケースが増えてきたようです。

 葬儀社に依頼する場合は、病院やお寺に紹介してもらったり、親戚が依然依頼した事のある葬儀社などから選ぶ事になります。亡くなった時点ですぐに葬儀社に連絡すれば、遺体の運搬から通夜、葬儀・告別式に関するほとんどすべてを仕切ってくれます。
 葬儀社に依頼する際、予算も考えながら、どこまでやってもらうか初めにしっかりと打ち合わせておきます。身近な人に同席してもらい、葬儀社側と細部について話し合って決める事が大切です。見積書をもらう事も忘れないように。
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葬儀社の商品とサービス
 葬儀社に依頼する場合、葬儀社がとりまとめた葬儀に必要な商品とサービスの基本セットから適当な料金のものを選ぶ方法と、必要な商品とサービスを個別に指定する方法があります。また、基本セットに個別のものを上乗せする事もできます。

 葬儀社が提供する主なものは、枕飾り、祭壇設備、寝棺、棺付帯品、納棺用付属品(経帷子、足袋など)、門前装飾品、室内装飾品、受付用の机・椅子、テント(天幕)、焼香設備、香典帳・記録紙、ドライアイス、遺影写真引き伸ばし、マイク設備、霊柩車、収骨容器、会葬礼状、ハンカチ、供用品、生花、料理、食器などです。

 葬儀社が提供する主なサービスは、病院から自宅までの遺体運搬、湯灌、死装束の着装、役所への死亡届代行、告別式の司会、告別式の録音、告別式の写真撮影、タクシー・マイクロバスの手配、僧侶・神官・牧師・神父の紹介、お布施等についての助言、葬儀・告別式場の紹介、道案内の標示、喪服など貸衣装の手配です。
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寺・神社・教会への連絡
 宗教に従った葬儀を行う場合、訃報を知らせる事と並行して、なるべく早く、寺または神社に連絡し、僧侶、神職の都合を聞いて通夜、葬儀の日程を決めます。本来、喪主と世話役代表の二人が葬儀を依頼するのがしきたりですが、現在では電話で連絡する事も多くなっており、失礼にはあたりません。

 キリスト教では、臨終を含めた死期の前後に神父か牧師が立ち会う事になっています。このため、喪家は直接、通夜・葬儀の日程などを神父か牧師に相談する事になります。
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死亡届と火葬・埋葬許可証
 死亡の確認と死亡診断書の作成は医師にしてもらいます。死亡診断書は死亡届と一枚つづりになっており、七日以内に市町村役場に届けなければなりますん。しかし、実際は火葬許可証をもらわなければならないので、葬儀の日までに届ける必要があります。死亡した場所の役場に出すのが普通です。自殺や事故死、変死などの場合には、警察医による検死が行われ、死体検案書が交付されます。この死体検案書が一般の死亡診断書になります。

 死亡診断書・死亡届の用紙は病院や葬儀社、市町村役場窓口に用意されています。本籍地に死亡届を提出する時は一通、本籍地と死亡地が異なる場合は二通必要になります。死亡届は市町村役場の窓口で土・日曜日、祝日を問わず二十四時間受付けています。原則として配偶者、親族が提出する事になっていますが、代理人による届出も認められています。届出の際、届出人の印鑑と火葬料が必要です。葬儀社に葬儀を委託した場合は、葬儀社が代行します。
 死亡届を提出した際に交付された火葬許可証を火葬場に提出すると、火葬終了の日時が記入され、これが埋葬許可証となります。埋葬許可証は納骨時に必要となり、最終的には納骨する墓の管理者などが預かる場合が多いです。
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喪主の決定
 遺族を代表して葬儀を主催する人を喪主といいます。故人に代わって参列者の弔問を受ける重要な役割を担うので、通夜に先立って決めておかねばなりません。喪主は葬儀だけでなく、葬儀に続く一連の法要の施主も務めます。

 喪主は原則として故人に一番血縁の濃い順に選びます。このためかつては法律上の相続人が喪主になるのが一般的でしたが、現在では残された配偶者がなる場合が多いようです。配偶者が既に死亡している場合や高齢の場合は長男、長男も他界していたら二男や同姓を名乗る子供、はたは他家に嫁いだ娘でもかまいません。故人が子供の場合はその親がなります。
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世話役の依頼
 葬儀は、短時間の間にさまざまな事を同時進行で進めなければなりません。このため、悲しみにくれる喪主と遺族に代わって、葬儀終了まで滞りなく運営する世話役が必要です。

 世話役の仕事としては、会計係、受付係、接待・台所係などがあり、親戚、友人、勤務先の社員、町内会や近所の人達に引受けてもらいます。会計係は、経理経験者が適任で、身内から選ぶのがいいでしょう。受付係は、人当たりのよい、社交的な人が適任です。接待・台所係は、親戚や喪家と親しい女性達が受け持つのが一般的です。
 世話役の中から、葬儀全般の指揮をとる世話役代表を決めます。喪家の内部事情をよく知る経験豊かな人がふさわしいのですが、鹿児島では世話役代表を置かない場合も多いようです。
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弔辞を頼む
 弔辞は、故人と特に親しかった友人、知人、同僚、勤め先の直属の上司などに依頼します。人数は一〜三人程度で、弔辞の長さは一人三分間位を目安にお願いします。
 その際、「職場での故人について」とか「学生時代のことについて」など、具体的にテーマを絞って依頼すると、弔辞を述べる人もまとめやすいし、内容も重複する事がありません。
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新聞広告
 故人が要職にあったり、知名度が高かったり、交際範囲が広かった場合、個人的な通知だけでは連絡漏れの可能性もあります。新聞に死亡広告を出して、葬儀・告別式の日程などを広く知らせる事も必要です。

 死亡広告は、新聞社広告局や支社・支局に直接申し込むか、葬儀社や広告代理店に依頼して、遅くとも葬儀の日の朝までに掲載されるように手配してもらいます。
 併せて葬儀後の「会葬お礼広告」も掲載するように依頼する場合が多いようです。

 死亡広告には、故人の氏名、死因、死亡日時と場所、生前の親交に対するお礼、通夜・葬儀・告別式の日時と場所、喪主や遺族の住所・氏名、親族代表名、友人代表名などを掲載します。死亡広告、会葬お礼広告のいずれも広告の大きさで料金が違います。
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遺影を依頼する
 いざ遺影の準備となれば、写真の所在で手間取ったりします。また、選び出した写真も、故人が案外小さくしか写っていず、不満足な写真に仕上がる事もあります。最後の写真ですので、故人の姿を偲べるような写真を準備したいものです。
 遺影に使用する写真は、故人が気に入っていた写真の中から、ピントが合い、比較的大きく写っているものを二、三枚選びます。以前は白黒で表情のない写真を遺影に使う事が主流でしたが、現在は故人の人柄が偲ばれる、豊かな表情をとらえたカラー写真を選ぶ事が多いようです。その方が、弔問客も故人をより身近に感じ、最後の別れの気持ちを誘う事になります。選んだ写真は、葬儀社を通して写真館などの専門の写真加工業者に渡されます。業者では、注文に応じて写真を加工し、引き伸ばして額に入れます。

 遺影をより綺麗なものにするには、最低でも故人の目玉が見える程度の写真を準備するように心がけましょう。最近の写真業者はデジタル処理など高度な技術力を駆使して綺麗な写真に仕上げてくれますが、綺麗な遺影にするにはなによりも元になる写真が大切です。
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