| 1.仏式の枕飾り | 2.仏式の納棺 | 3.仏式の戒名(法名) |
| 4.神式の納棺 | 5.キリスト教の納棺 |
| 仏式では死装束を着せた遺体は、両手を胸元で合掌させた手に数珠をかけ、白い布で顔を覆い、北枕にして寝かせます。安置場所の都合でどうしても出来ない場合は西枕にしても構わないとされています。布団は掛け敷きともなるべく薄いものを用います。
枕元には、枕飾りを置きます。一般的な枕飾りは、白木の台、または小さな台を白い布で覆い、燭台、香炉、花立を並べ、一本の線香とろうそく、それにシキミや白菊を一本供えます。この他、湯飲みに入れた水と、故人が生前使っていた茶碗にご飯を盛り、箸を垂直に立てた一膳飯を置きます。全国的には枕元に逆さにした屏風を立てたり、胸の上に刃物を置く事もあるようですが、鹿児島ではあまり見かけません。 枕飾り一式は、宗派名を告げて葬儀社に依頼すれば用意してくれます。最近は、遺体を清めた後すぐに棺に納めて祭壇に安置したり、病院から通夜、葬儀が行われる葬祭場に直行する場合もあり、枕飾りが省略される事もあるようです。 |
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| 遺体を棺に納める納棺は、臨終から通夜までの間に行いますが、いつ行わなくてはならないという決まりはありません。枕経が終わった後にする場合が多いようです。近親者あるいは知人の男性が三、四人で抱きかかえるようにして丁寧に棺に納めます。
棺にはあらかじめ棺用の白い布団か毛布を敷いておきます(ほとんどの場合は葬祭業者が準備)。遺体に経帷子などの伝統的な死装束を着せていない場合は、この時に上から被せ、わらじなどの小物は一揃いにして遺体の足元に納めます。葬儀社の手でドライアイスが施されたらふたを閉じ、棺を金襴の布で覆い、祭壇の前に安置します。 棺には故人が愛用していた品も納めます。あの世でも愛用品を手放さずにいられるようにという心遣いからです。ただ、金属製品や熱に溶けて骨に付いたりする物品は避けます。 |
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| 戒名はもともと、戒を受けて仏門に入った者に与えた名前です。しかし、江戸時代後期あたりから遺族がお金を出す形で戒名(浄土真宗では法名、日蓮宗では法号)をもらうようになりました。戒名は僧侶が白木の位牌に墨字で書きます。
戒名にはお布施の金額や檀家としての貢献度などによって格付けがあります。標準的な位は「○○○○信士・信女」で、十五歳以下の子供には、年齢などによってそれぞれ位号があります。最上位は「○○院殿○○大居士・清大姉」、その次が「○院○居士・大姉」となります。浄土真宗には道号、位号はなく、男性は「釈」、女性は「釈尼」ですが、最近は「釈尼」は使わない事もあります。 戒名の値段はお寺によって違いますが、おおよその目安はあるようです。平均的な金額について檀家の役員などに聞いたり、最近葬儀のあった身内の実際例などを参考にします。宗派で異なりますが、枕経や通夜経なども含め、お布施という形でだいたい十万〜十五万が平均的なようです。 |
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| 神式では、正式には湯灌直後に納棺し、通夜を行う部屋に移しますが、近年は住宅事情などから最初に安置していた部屋と通夜の部屋を分けず、納棺も通夜直前まで行わない事が多いようです。湯灌は仏式と同様に行います。
納棺の儀式は、喪主、遺族、親族が一同にそろって「二礼二拍手一礼」の拝礼をします。拍手は音を立てないしのび手となります。死装束は、一般に白小袖に白足袋ですが、現在では故人の好んだ服を着せ、納棺後、その上に白小袖をかけるのが一般的です。 臨終から通夜際直前までの行事に神職は参加せず、喪家の親戚、親しい友人達で執り行います。 新道では、家族が亡くなると、死者の霊魂をまつる事に専念するため、臨終後はふだんの神棚のまつりを中断します。これを「神棚封じ」といいます。扉のある神棚の場合は、扉を閉じて合わせ目に白紙を張ります。扉がない場合は、正面に白い半紙を張り、ご神体を隠します。「五十日祭」が終了した後、神棚のまつりを再開します。 |
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| 納棺は、通夜祭あるいは前夜祭までに行います。納棺に当たっては神父や牧師が祈りを唱え、聖書を朗読し、賛美歌・聖歌をいますが、必ずしも定められた式次第や形式はありません。中心となるのは、神への祈りと遺族への励ましです。神父や牧師が同席せず、遺族の誰かが聖書朗読などを行って納棺することもあります。
遺体は、カトリックでは必要に応じて手を組み合わせ、十字架やロザリオを握らせて横たえる事もありますが、プロテスタントでは手を組み合わせない事が多いようです。横たえたら白い布で覆い、中に花を敷き詰めますが、出棺の際に花を敷く場合もあります。納棺後は、黒か白の布で覆い、手前に小机を置きます。 |
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