1.仏式の通夜 2.通夜の準備 3.通夜の席次
4.通夜の流れ 5.通夜のあいさつ 6.神式の通夜祭
7.キリスト教の通夜    

仏式の通夜
 通夜式は葬儀・告別式に先立ち、亡くなった日、あるいはその翌日の夕刻に営まれます。昔の通夜は、近親者が夜通し故人のそばにいて守り明かしていました。また最近は葬式に出れないから、せめて通夜だけでもという一般の弔問客も参加するようになりました。それにつれて通夜の時間も短くなっています。午後七時頃から九時頃までという半通夜が一般的です。
 通夜式の後は身近な親族だけとなります。以前は線香とろうそくの火を絶やさないようにしていましたが、最近は火はすべて消して、祭壇のある部屋で遺族も寝るように勧める葬儀社が増えています。
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通夜の準備
 通夜や葬儀を自宅で営む場合は、まず祭壇を置く部屋を決め、家具や調度品などを別の部屋に移動させ、掃除をします。片付けられない家具などにはくじら幕を張って隠します。絵や飾り物は半紙をかけて隠します。
 祭壇の飾り方は宗派によって違うので、葬儀社の人に頼めば宗派のしきたりに沿ってしつらえてもらえます。祭壇には遺影、位牌、枕飾り一式、供物、供花などを並べ、祭壇の前に棺を安置します。
 家の入り口に「忌中」と記した紙を張り、弔問客が分かりやすいように「○○家」と書いた表示を付近の交差点や曲がり角などに出します。通夜は夜に行われるので、庭先や玄関、通路などの照明を明るくします。弔問客が多い場合は玄関先の受付で手荷物を預かるスペースを確保しておけば便利です。また、近くの空き地などを臨時駐車場として借りられるように交渉しておく事も必要です。
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通夜の席次
 通夜の席順は、あまり厳密に考える必要はありませんが、一般的には祭壇に向かって右側が遺族・近親者、左側に世話役、友人・知人が座ります。棺に最も近い席が上座になり、喪主、喪主の配偶者、子供、兄弟姉妹などの順で並びます。焼香も席次の順に行います。
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通夜の流れ
 通夜式に先立って僧侶が到着したら控室に案内し、茶菓で接待します。この際、戒名(法号・法名)を書いた白木の位牌を受け取るのが一般的です。列席者の入場が完了し、準備が整ったら、僧侶に入場してもらいます。

 通夜式は、僧侶の読経で始まります。読経は三十分から四十分程度続き、僧侶が焼香の指示をしたら喪主から順次、血縁の深い順、故人との縁の深い順に焼香していきます。読経、焼香が終わると、僧侶が参列者の方を向いて、人の生き方や死の在り方について仏教の教えに基いた法話、訓話をする事があります。
 僧侶が控室に下がったら、喪主挨拶があります。挨拶は、通夜の参列に対するお礼、生前の故人への厚情に対する感謝の意を表し、手短に一、二分でもかまいません。この時、通夜ぶるまいの用意がある事を参列者に告げます。通夜ぶるまいの席には僧侶も出席するのが本来ですが、都合で退席する場合には「お車代」のほかに「お膳料」を渡します。

通夜の流れ図
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通夜の挨拶
 通夜の間に弔問客からお悔やみの言葉をかけてもらった時には、お礼の言葉を返します。通夜は葬儀と違い、時間的に余裕がある場合が多いようですが、挨拶は弔問への感謝を表す程度の簡潔なものがよいでしょう。
 通夜式の中では、喪主が参列者らを前に挨拶する場合があります。挨拶では、通夜の参列に対するお礼、生前の故人への温情に対する感謝の意を表します。さらに、故人の晩年の様子などを付け加えます。手短に一、二分でもかまいません。
 
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神式の通夜祭
 神式でも、葬儀の前日に通夜際が行われますが、現在は仏式と同様、半通夜が一般的です。また、通夜際に入る前に参列者は水で手を清め、口をすすぐ手水の儀を行いますが、現在では省略する事が多いようです。祭壇には洗米、水、塩、神酒などの他、故人の好物も供えます。
 鹿児島の場合、通夜際では家中の明かりをすべて消し、暗闇の中で「みたまうつし(遷霊)」が行われます。故人の魂を移す儀式で、みたまうつしが終わると故人はその家の守り神となるとされます。

 通夜祭は神職による献饌、祭詞奏上と続き、遺族や近親者、一般弔問客による玉串奉奠があります。仏式の焼香に当たるもので、玉串を供える時には二礼二拍手一礼します。拍手は「しのび手」で、音を立てません。
 通夜祭が終わると、仏式の通夜ぶるまいに当たる「直会(なおらい)」が行われ、喪家側が簡単な食事と飲み物で弔問客をもてなします。

神式の通夜祭図
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キリスト教の通夜
 キリスト教でも、通夜に当たる儀式を行います。プロテスタントでは前夜式、カトリックでは通夜式と呼ばれ、死者が安らかに天に召されるよう祈り、遺族の悲しみを和らげるためのものです。前夜式、通夜式ともに特に定まった式次第はありません。式では遺族と神父、牧師、教会員、参列者らが共同で祈りを捧げます。

 キリスト信者の家でも、通夜の後簡単な茶菓や食事の席を設け、身内を中心に思い出話などをしながら故人を偲ぶ事があります。また、通夜ぶるまいの席を設ける事もあります。

キリスト教の通夜流れ
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